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「 第9回 中小零細製造業の調達管理を10倍簡単にする方法 」

第9回目は「 倉庫保管在庫削減 JITを狙う 」です。


15年前に私が実際に体験したことをもとにして

同じ悩みをお持ちの方に少しでも悩みの解決の参考に

なればと思い、当時活動した内容をそのまま書くこと

にします。

参考になるかどうか解りませんが、少しでも興味を

持たれた方は、最後までお付き合いをお願いします。





前回の改善で、在庫削減活動を行える環境を整える

ことができました。

どのようなことをして具体的な在庫削減活動を進める

かと言いますと、「JIT」の一言になります。


【Just In Time】


 必要な場所に

 必要なものを

 必要な数量だけ

 必要なタイミングで

 供給する


 理想的な考え方で実現できれば、在庫削減は当然のことながら

 作業性の向上、スペースの創出、作業負担の軽減、安全性の確保

 生産性の向上、製品品質の向上といったメリットが出てきます。


 もちろん、デメリットもあります。


 新しいことをするには、爆発的なパワーを必要とし、一人では

 実現することは難しいでしょう。

 作業者ひとりひとりの協力があってこそ、パワーは生み出され

 「JIT」の実現に向けて進んでいくことができるでしょう。


 また、JITを実現する為の新しい仕組みを作り上げる必要が

 あり、仕入先との交渉、IT関連システムの再構築といった

 社外へ協力を要請することや新たな投資が必要になります。


 協力して頂いた方には「JIT」を実現して材料をお届けした

 というセールスポイントができ、大きなメリットとなります。

 新たな投資は、「JIT」を実現した後にメリットによる回収

 ネタが出てきます。


【JITと現状の材料供給】

 必要な場所に    ・・・ 生産工程

 必要なものを    ・・・ 生産工程毎に使う材料

 必要な数量だけ   ・・・ 使う量より多く箱単位

 必要なタイミングで ・・・ 生産終了後

 供給する      ・・・ 生産工程のメンバー


 JITの項目と現状の材料供給を照らし合わせると

 明確にしなければならないことや準備しなければ

 ならないことが出てきます。



【改善案件11 JITを実現するネタ作り】


 JITの各項目が明確になっているか確認します。

  必要な場所は「生産工程」で解っています 

  必要なものは「生産工程で使う材料」で解っています
 
  必要な数量は「1日のおよその数量」しか解っていない

  必要なタイミングは「朝から使い始める」しか解っていない
 
  供給するは「生産工程のメンバー」で解っているが

  JITでは使う側のメンバーは供給することができない


 このことから必要な数量、必要なタイミング、供給する方法

 の3点が明確になっていない。


 この中で、在庫削減活動をする為に必要なもので

 すぐにできることは...「必要な数量」を明確にする。

 まずは「必要な数量」を明確していきます。



【改善案件12 必要な数量を明確にする】


 改善案件11のネタ作りで出てきた「必要な数量」を明確に

 するには、生産工程で1日に使用する材料の量を正確に集計

 する必要がある。
 

 まずは「必要な数量」のもとになる情報が正確なことを確認

 する為に、以前改善した発注システムで使用している材料の

 構成情報と生産工程の生産計画情報を連動させて、材料の

 使用量を集計し、実際の使用量と比べて違算がでないことを

 確認します。

 
 「必要な数量」で出てきたところで、生産工程に材料を供給

 する数量を、この「必要な数量」にします。

 こうすることで、必要以上の材料が生産工程に供給される

 ことを防ぎ、必要以上の材料を、倉庫から持ち出すことも

 防ぎます。


 ここで問題となるのが、不適合品が発生した時の対応になり

 ますが、「不適合品が出るかもしれないから多い目に供給」

 などと考え方をしてしまうと今までと変わらないので、この

 考え方は行わないようにします。


 これで、「必要な場所に、必要なものを、必要な数量」まで

 できました。

 
 ここまでできれば、材料の在庫が切れないように日々使用する

 量を確認して発注する数量を決めるだけです。


【改善効果】

 JITを実現する為に必要な案件が明確になり活動のテーマを

 「必要な数量を明確にする」に設定できた。


 設定したテーマを実現する為の仕組みや考え方が明確になり

 その仕組みを作成し運用することで在庫削減に向けて新しい

 活動が生み出され、現場と協力しながら活動する流れを構築

 できた。


【まとめ】

 漠然としたテーマの「倉庫保管在庫削減」から始まった活動で

 これから肝となるテーマ「JITを狙う」にターゲットを絞り

 JITを実現する為の項目をひとつひとつ確認して、今直ぐに

 できることを実施していくことで、少しでも改善が前へと進み

 次に狙うテーマが見えてくるというプラスのスパイラルが現れ

 さらなる活動が加速して進んでいきます。

 
 最初は「なのをすればいいのか」すら解っていない状況から

 始めた活動が「こういう結果に導きたい」というテーマを設定

 することで「今、なにをすればいいのか」が解り、それをする

 ことで次にすることがはっきりと解ってくるという展開の流れ

 が出来上がります。

 
 このように「なにをすればいいのか」が解ってくると改善活動

 は楽しみながらできることになり、活動の意味を解ってくれた

 協力者がどんどん増え始めます。

 
 こうなれば、改善ネタは1人で考えるのではなく、協力者と

 一緒になって考えて活動を進めていけます。

 また、協力者が新しい協力者をどんどん増やしていってくれて

 複数のテーマや大きなテーマを進めることができるように

 なってきます。


 ここまでで協力体制や改善活動体制などの環境が整い狙った

 ことを進めることが容易になってきました。


 次回は実際に倉庫在庫を削減していく方法として、導入した

 発注システムの仕組みと運用方法をカスタマイズしていくこと

 を説明していきます。

  


第10回は「 倉庫保管在庫削減 適正な数量を発注する 」です。



最後まで読んで頂きましたこと、まことに感謝しております。

今日の記事で、感じたことや思ったことをお気軽にコメントしてください
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