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「 第12回 中小零細製造業の調達管理を10倍簡単にする方法 」

第12回目は「 倉庫保管在庫削減 発注ロットで在庫削減 」です。


15年前に私が実際に体験したことをもとにして

同じ悩みをお持ちの方に少しでも悩みの解決の参考に

なればと思い、当時活動した内容をそのまま書くこと

にします。

参考になるかどうか解りませんが、少しでも興味を

持たれた方は、最後までお付き合いをお願いします。





前回の改善で、倉庫スペースを2/3に削減すること

ができ、新たな改善に取り組むことができるスペース

が確保できた。


また、パソコンをフル活用した調達管理システムの

機能アップを行い、調達担当者の業務時間を大幅に

スリム化することができた。


ここまでの改善活動は、改善活動というよりも

本来あるべき姿に戻したというのが正しいのかも

しれない。


倉庫スペースが2/3になったのは

「正しい発注数を正しいタイミングで納入される。」

というJITの考え方を追求した結果であった。


改善というものは、これではないと思う。


現状の不具合を正しく修正して本来の姿に戻した後に

行われる新たな活動が改善のスタートラインだと思う。


ここからは、調達業務を改善した内容を説明します。


【改善案件16 発注ロットを小さくする】

 「Just In Time」の考え方では

 発注ロットは1が基本となります。


 必要なものを

 必要な数量

 必要な場所に

 必要なタイミングで

 供給する
   

 必要な数量...

 これは定量を生産する在庫型製品では、ほぼ一定となり

 必要数を生産する受注型製品では日々異なります。

 どちらにしても、発注ロットが生産に使用する数量より

 大きければ必要以上の材料を在庫することになります。


 「必要な数量を調達する」

 
 使用しない材料は調達しないことを徹底して進めること

 で倉庫内の在庫は削減されていきます。


 材料調達には以下のパターンがあると思います

  有償支給品・・・取引先様が材料を一括調達しそれを

          有償で支給される材料

  直接購買品・・・材料メーカーと直接取引する材料


 有償支給品については、製品が販売終了等で使用しなく

 なった場合は、顧客が買い取りと回収を進めてくれます。


 直接購買品については、製品が販売終了等で使用しなく

 なった場合は、自社で処理をしなければなりません。

 (製品の販売終了等の理由にもよります)

 
 リスクが高いのは後者の直接購買品ですのでこちらを

 メインに材料メーカーと交渉します。


 また、顧客の製品販売終了時のリスクを軽減することと

 倉庫の在庫を削減しスペースを確保するという狙いで

 有償支給品については、顧客と交渉します。


 発注ロットを下げるにあたり、材料メーカーのメリット

 を考えないとなかなか交渉は進みません。

 メリットが無いことをすすんで実施するメーカーは無いと

 思いますので...

 
 材料メーカーのリスクとして、生産ロットを下げること

 による生産工程の工数増加、出荷工程の工数増加、納品

 にかかる輸送費の増加、全体管理の工数増加等が考えら

 れます。


 これらに関して解決する方法を材料メーカーと協力して

 考えていきます。 
 
 
 材料メーカーからは、材料単価変更(単価アップ)の

 見積が出てくると思います。


 その見積単価で、製品販売終了時の在庫リスクを回避し

 倉庫の在庫スペースが削減されるメリットと単価アップ

 を比較して受け入れる方がメリットがあると判断した時

 はすぐに切り替えの対応をしていきます。

 
 また、輸送費に関しては、顧客の製品を運ぶ運送業者と

 協力して物流網の中に取り入れることが可能かを考えて

 輸送費のメリットを考えてます。


 この場合、変更前に輸送している運送業者と調整すること

 が前提となります。


 材料メーカーにJITで材料を供給しているという実績

 を作って、他の材料メーカーと差別化を図ることにより

 材料メーカーのセールスポイントとなることを説明し

 営業アイテムの一つとして作り上げることを提案すること

 も重要となります。


 この改善で、重要なのはそれぞれの立場でメリットがあり

 それぞれが損をしないことにあります。 


 「自分だけが良ければ...」ではうまくいきません。


 「それぞれの立場で喜ばれることがある。」


 これを交渉の底辺に置いてお互いがお互いの立場で考え

 より良い対応を出し合い、検討を重ねてさらい良い案へ

 仕上げていく。


 最初は、仕事上の案件として処理されることが、多いかも

 しれませんが、人対人になった時に大きな力となります。

 人間関係(人脈)が大きな力になりますので、まずは

 人間関係を作る為に、たくさん会話をすることをおすすめ

 します。


 直接購買品は顧客の制限事項が少ないので積極的に交渉を

 すすめていきます。


 交渉する発注ロットの削減は、できるだけJITの考え方に

 近い数量を狙っていきます。

 交渉を重ねることで、お互いにメリットのある、発注ロット

 が出てきますので、その数量で運用を行い結果を確認して

 また、交渉するを繰り返して改善していきます。


【改善効果】

 直接購買品の内訳の内訳が生産で使用する材料の副資材扱い

 (部品を固定するものや製品を包装するもの)でしたので

 在庫スペースとしては大きく変化はありません。

 在庫金額は、発注ロットを小さくできた材料がありましたので

 数%ですが削減することができました。 
 


【まとめ】

 今回の成果は、目に見えて解るほどの大きな変化はありません

 でしたが、月間で数%の在庫削減となったことで在庫金額は

 減少しました。

 また、発注ロットを下げることで入荷する量が削減され日々の

 荷受け作業が軽減され倉庫内の改善を考える時間が増加し
 
 新たな改善ネタを考えることができるようになってきました。


 この改善は、小さな改善ですが「ちりも積もれば」があります


 そして、調達業務を行う上で最も重要になる「人間関係」を

 作り上げることができる良い機会になりますので積極的に進める

 案件だと思います。

 
 積極的に「人間関係」を作り上げ、お互いのメリットを追求し

 お互いが喜べる活動をすることを心掛けて進めましょう。


 次回は、今回の続きで有償支給品の交渉について説明します。



第13回は「 倉庫保管在庫削減 有償支給品の発注条件改善 」です。



最後まで読んで頂きましたこと、まことに感謝しております。

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