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「 第14回 中小零細製造業の調達管理を10倍簡単にする方法 」

第14回目は「 倉庫保管在庫削減 特注品材料の発注条件改善 」です。


15年前に私が実際に体験したことをもとにして

同じ悩みをお持ちの方に少しでも悩みの解決の参考に

なればと思い、当時活動した内容をそのまま書くこと

にします。

参考になるかどうか解りませんが、少しでも興味を

持たれた方は、最後までお付き合いをお願いします。





前回の改善で、有償支給品の在庫削減をすることが

でき、材料全体の在庫を削減できました。


また、有償支給品の在庫を削減することで顧客の

製品販売終了に伴う在庫リスクを軽減することも

できました。


物流網の改善を行うことによって倉庫内業務や

物流関連業務のスリム化を行い作業工数の削減を

行いました。


日々使う標準品用の材料については改善が進んで

いますが、材料在庫の原因となる大きな要素の一つ

に特注品の材料があります。


材料メーカーは標準品であろうと特注品であろうと

発注ロットを設けています。

標準品は日々使用されますので在庫も日々変動して

いきますので製品の販売終了時期を確認して発注を

していればいいのですが、特注品の材料については

そういう考えでは在庫が大量に残ります。


ここからは特注品材料の在庫削減を進めた改善を

説明していきます。


【改善案件18 特注品材料の発注条件改善】

 前回の説明で記述しましたが

 「Just In Time」の考え方では

 発注ロットは1が基本となります。


 「必要な数量を調達する」

 
 使用しない材料は調達しないことを徹底して進めること

 で倉庫内の在庫は削減されていきます。

 
 特注品は、顧客がユーザーの要望に応えて標準の製品を

 特別な仕様にして販売するもので、1回限りのものも

 珍しくありません。

 このような対応の場合、特別な材料を使うことがあり

 その材料はほかの製品に使えないことが多々あります。


 このようになってしまうと、ロットで購買した材料は

 今後使われること無く、「タンスの肥やしではなく

 倉庫の肥やし」になることは火を見るより明らかです。
 

 これでは、倉庫内のスペースは空くことがなく、材料も

 使用されずに延々と時間だけが過ぎていきます。

 そして、その材料は劣化してしまい廃棄する以外に

 選択肢が無くなります。

 これでは、顧客にしろ自社にしろプラスになることは

 一つもありません。


 ですから、特注品に関しては生産する前の見積段階で

 材料の発注条件(購買条件)をはっきりと決めます。

 もちろん、JITの考え方を使っていきますので

 発注ロットは必ず1です。


 一番良い方法は発注ロットを1で購買することですので

 材料メーカーに発注ロットを1にした時の見積を依頼

 します。(有償支給品は顧客経由です。)


 見積価格で製品見積をして顧客に見積価格を提示します。


 その金額で顧客が納得すれば、発注ロットを1にして

 購買します。

 
 ですが、顧客や材料メーカーにも都合があるでしょうから

 顧客の預かり品在庫という方法で発注ロットを決めること

 もあります。


 預かり品在庫ですから、顧客所有物になり自社の在庫には

 なりません。


 ただし、材料保管スペースが必要ですので、スペースは

 有償もしくは無償で顧客に提供することになります。


 有償の場合は倉庫業の法律を遵守しているかを確認して

 倉庫賃貸借契約を結ぶ必要があります。 
  

 いろいろと対応方法は考えられますが、今回記述した2つの

 方法で対応することが後々問題になってしまうことは少なく

 一番リスクがないと思います。



【改善効果】

 特注品の材料は発注ロットを1として使用量のみを購買するので

 在庫はほぼ0になります。

 また、預かり品在庫にすることで新たな商売のネタになります。


【まとめ】

 今回の成果は、特注品の材料を発注ロットを1にして購買すること

 で、倉庫内の在庫は使用されるまでの数日間以外は0となります。

 使用までの間も使用量のみの保管となるので保管スペースは最小限

 で済みます。


 必要数のみ保管されているということは、生産工程へ供給する時に

 足りない、多すぎる、材料が違うといった準備段階での間違いを

 防いでくれます。


 預かり品在庫とした場合は、材料管理の業務は標準品と同じですが

 顧客所有物保管スペースとして、顧客にスペースを貸して対価を

 頂いて倉庫業として新しく商売するネタになります。


 特注品の材料は管理が大変なように思われがちですが、発注条件や

 保管条件を明確にしてルール化することで大きな改善ネタになります

 ので、特注品はありがたいネタとして前向きに取り組みましょう。



 次回は、発注条件で重要なリードタイムの交渉について説明します。



第15回は「 倉庫保管在庫削減 有償支給品のリードタイム改善 」です。



最後まで読んで頂きましたこと、まことに感謝しております。

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